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松山敏が表現する独創的な手法


松山 敏のハワイアンアート 私がカメラを持つのは、ハワイを訪れる年に2回、年間合計30日間のみです。この時に、太陽の位置と、貿易風を読みながら、日の出から日没まで、レンタ カーを島の隅々まで走らせて、作品素材の収集を致します。それを札幌に持ち帰り、直ちにマックに向かい、制作に打ち込みます。朝4時から、夕方6時まで、 びっしりタブレットペンを持って仕事をして、だいたい、月一作品のペースです。

基本的には、周囲2〜3キロの範囲で撮影した風景写真の合成と、抽出された植物等のオブジェクトの配置により、フォトショップ上で一つのイメージとして再構築する作業内容です。
1年間のうち、2ヶ月は、展覧会や、プロモーション活動を行いますので、年に10作が限界です。マックのスペックが上がると、作業効率も向上するはずなの ですが、キャプチャー、プリンターの性能が上がれば、必然的にデータも巨大化して行きますので、いっこうに改善されずに、更に過酷なものとなる一方です。
最近のフォトショップ上の作業データは、60〜80ギガバイトまで膨れ上がります。
作業は内部の実装メモリーだけでは全く不十分なので、キャリフォルニアのソフトレイド社のレイドソフトにより、毎秒15,000回転のウルトラ320スカ ジーのディスク6台をレイド"0"で一束にし、驚異的な書き込み、読み込みの速度を実現する、外部メモリーとして構築しております。フォトショップのメモ リーは、これに大きく依存しております。
なぜ、ここまで果敢に大きな作品の制作に立ち向かおうとするのか私自身良くわかりませんが、大きければ大きい程に、その思いのサウンドは、広く遠くまで届くのは間違いないと思います。
しかし、A-3サイズ程度の作品であれば、家庭用のコンパクトデジタルカメラと、 iMacと、プリンターさえあれば、作れてしまう時代なので、誰でも簡単に、また、全ての人に与えられた素晴らしい可能性を秘めた表現様式です。
簡単に言ってしまうと、ディズニーのセル画をマック上で、フォトショップを用いてシュミレーションしていると言うと解りやすいと思うのですが、一枚一枚のレイヤーを、自由に変形したり着色したりできる事は、非常に楽しい作業です。
更に、これまで写真の世界では難しかった、細分化された黄金比に依るイメージ構築も容易にできてしまうので、非常に優れた表現手段とも言えると思います。
しかし、このようにして制作されたデジタルデータは、ウェブサイト上でのスクリーン表示に限らず、最終的には、フレームに納められた美術品として、長期の鑑賞に堪える姿に完成させられなければなりません。
デジタルアートのワークフローの内、最も遅れていたプリンターの進歩はめまぐるしい物が有り、つい最近までは、プロッターの領域だったラージフォーマット 出力機も、ようやく、ファインアート作品の制作ツールとして確立されつつ有るようです。コンピューターの小さな画面で作ったデータが、展覧会で要求される F60号サイズまでの大きさで、スクリーンで見た通りに出力できるテクノロジーの進歩は、世界の美術界に、新しい手法による表現の夜明けを予感させる物で す。

美術品として50年の寿命が問われるファインアートの世界で、インク単体、メディア単体の寿命ではなく、その全てのマッチングにより、フレームに納められた完成品としてのコンディションが、デジタルジークレープリントとして確立されつつあるのも、非常に嬉しい事です。
例えば、結婚記念で購入した作品が、30年以上鑑賞され続けると、孫の世代にまで継承作用され、新しい文化の礎石となりうる価値がある事を思い起こすと、私たちアーティストは大きな責任感をもって取り組む義務があると思うのです。
ファインアートの高い基準を十分に満たすツールとして、最終的な出力機器は、私にとって最も重要なプロセスを担う部分です。
出力機として確立された愛用機、HP Designjet Z2100のストレスのないスムーズな階調表現は、私の最も言いたい部分を最も効果的に際立たせてくれる、料理のベースとなる豊潤なスープのような物です。
つまり、進歩の速いデジタルの時代だからこそ、最新の最善のツールを用いて、その可能性の極限までを引き出したくなるのは当然の事なのです。
元々、パソコン嫌いで、カメラマンでもない私は、自分の求める部分しか知ろうとしませんし、事実それしか知りません。従いまして、私のツール選択の基本は、世界で最も優れていると評価を受けるエクイプメントを持つ事で安心しながら作業する事です。
また、最後には、アーティストが用いるエクイプメントとしては、創作意欲をかき立てるツールのデザイン性も重要な要素の一つです。非常に難しいこだわりの 部分ですが、入力から出力に至まで、正にアーティストが触れる物として愛すべきデザインは、これまでの事務機のような機械で仕事をしなければいけなかった ストレスから、わずかながらでも、私をアーティスティックなモティベーションへと高めるための一つの重要な要素でもあります。
コンパクト入力機器から、フォトショップと言うアプリケーション、マック、、そして、HPのファインアート出力機器まで、これら全ては、人が世界の人々の 喜びのための世界の共通言語を語るために作られた、アートのためのツールですので有ると考えるなら、それは、世界中のあらゆる境遇の人々に対して平等に与 えられるべき可能性だと思います。

多分、ダビンチが今の時代を生きていたとすると、このデジタルの手法を見逃す事無く自分の表現手段として用いていた事でしょう。
例え知られていない言語を話す人々であっても、また、例え、体に不自由をもつ方々であっても、伝えたいと言う意思さえ有れば、誰でも、絵筆、絵の具、パ レット、キャンバス、アトリエ、、、などを、簡単に手に入れる事ができるのです。私は、ここに大きな可能性を感じずにはいられません。

【Equipment】
コンピュータ :
Apple Computer PowerMac G5
w/ twin 24inch digital flat panel displays

ソフトウェア :
Adobe Photoshop CS3
SoftRaid 3.5.1 controlled 6 disk ultra 160 SCSI array

Digital tablet :
Wacom Intuos 2 (18" x 12")

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